【モンゴル】 シベリア鉄道第2弾―粘着気質?
2007年07月20日 15:52
日本人にとって、ロシア入国は簡単ではない。
ロシアビザを取るためのバウチャーの都合で、昨晩から27日までの宿・移動手段は全て日本で旅行会社を通じて手配しておかねばならなかった。
もちろん旅行会社の提示する選択肢には高級ホテルしかない。
昨夜はウランバートルの高級ホテル・ビシュレット。日本で払い込んだ金額を思い出すと溜息が出るが、旅行会社を通さないとほとんどビザは出さないとロシア大使館に言われては仕方がない。
シベリア鉄道に乗るべく、ホテルをチェックアウト(直前に停電が!)して街中へ。
昨日撮ったチンギス・ハーン像。
「TOKYO」という店を発見。日本の100円ショップコーナーと全く同じ物品が300トゥグリク≒270円で浴衣を着たモンゴル人お姉さんによって売られていた。ほぅ。
あちらこちらにあるザハという庶民スーパーが面白い。モンゴルのスーパーはとにかく肉のコーナーが広い!
5日分の水と食料を買い込み、ウランバートル駅へ。
タクシーのあんちゃんと日本の相撲話で盛り上がる。15分ほど乗り、値切って1600トゥグリク≒150円。
シベリア鉄道、13:50ウランバートル発モスクワ行。
2等車、2段ベッド×2の4人部屋。
上段の私の下はモンゴル人のおっちゃん・ヒャオカさん。家族親戚、総勢10人がお見送り。
送別会ですでに飲んだのであろう、昼間から酒臭い。私にビールを買ってくれ、しきりにアルコール40度ほどのモンゴル酒を勧めてくる。
陽気でちょっとエロ親父と見た。似ているのでダチョウ倶楽部の上島竜兵と勝手に命名。
向かいは3人家族。
笑っていないバージョンの朝青龍顔に極細眉毛、サングラスを掛けた一見不機嫌そうなおばちゃんはウランバートルでよく見掛ける野村沙知代タイプ、奥さんのゾラ。でも実際は優しくていい人。一緒にいる娘は3歳でよく笑い、愛くるしい。
問題は夫のタモラ。
彼こそ、話に聞いていた典型的モンゴル人の性格に一致する。
冗談に対しても笑わず常に真顔、神経質。Going my way. キレイ好きでシーツを頻繁に畳んだり、物を整理したり、ごみが出ればすぐさま窓から捨て去る…のだが、それがかなり自己流。
そして誰にも邪魔されたくない。家族を大事にしているのは伝わるが、恐らく家族以外の人間が怒らせたらすぐキレて喧嘩するタイプ…。
困ったのは、タモラが窓を開けたがることだった。
寒暖の差が激しい気候で生きているモンゴル人は寒さに強い。ゲルに泊まったときも、毛布の下で寝袋にくるまった私を尻目に、遊牧民のお父さんは裸で寝ていた。
夜、部屋の中のモンゴル人は3歳児に至るまで全員ノースリーブ。
一方の私は、長袖の上にパーカーを着て、さらにトレーナーを着るという重装備。
窓を開けるとベッド上段の私はモロに風を受ける。でもタモラは譲らない。何度でも窓を全開にする。せめて半開けにして…。彼の窓へのこだわりに勝てず。
これぞ粘着気質のモンゴル人?
さらにモンゴル人独特の特徴、所有権の感覚がない。
ものを書くとき、私の本を勝手に下敷きに使う。それはいいのだが、問題はその後。
私のものだということを忘れ、どこかにポイっと置いてしまう確率が高い。読みかけの『ハゲタカ・上』が彼によってどこに持っていかれてしまうのかが気になって仕方がない。
この3人家族は、乗ってきてすぐに大量(3種類×5本=15本)の巨大ソーセージ(直径5センチ太さ25センチくらい)を天井からぶら下げ、網棚の上に丸のままの干し肉を並べた。
さすがモンゴル人、肉好きだなぁと思っていたが、めちゃくちゃ臭う。
さらに足元には3歳児用のおまるも積んである…。
…強烈な酒臭さと肉臭さに包まれた、典型的モンゴル人と過ごすシベリア鉄道の幕が開けた。
<今日のグルメ>
ウランバートルで一番大きい元国営のNominデパート。
その1階のスーパーでシベリア鉄道用の食料を買ったときに一緒に買ったランチ。
スーパーのおばちゃんが作ったと思われる顔より大きいハンバーガー、中身はモンゴルの雄大な大地で育った羊肉のハンバーグ、トマト、千切りキャベツ、マヨネーズベースのソース。
土ぼこりの多いウランバートルの道路脇ベンチで、日差しを浴びながらゆっくりと頂く。



