【ロシア】 列車にマネキン人形!?
2007年07月22日 16:35
シベリア鉄道第2弾も3日目。トータル5日目。
夜中の2時、KRASNOYARSK(クラスノヤルスク)駅から父娘が同部屋に乗ってきた。
こんな夜中に乗客なんて…ホームで待ってるの大変だったろうな…
寝ぼけ眼でそう思ったのは覚えている。
翌朝。
目を覚ましてびっくり。
部屋にマネキン人形!?
そして大量のジーンズ、綿パン、カットソーに毛布…。
娘さんは少し英語ができるので話してみる。
Solongo(ソロンゴ)、モンゴル人、21歳。
高校はロシアに通い、大学はウランバートルで。先月卒業し、夏休みが終わったら学校の先生になるという。
「一人で世界一周!?どうして!?」
という毎回お決まりの質問に、
「未来のhusband(ダンナ様)を探しているの」
とお決まりの答えを言って笑いをとる。
「今回は父の仕事なのよ」
という。
お父さんはガンバットル(覚えやすっ笑)さん。どうやら自分の父親は別にいるらしく、本当のお父さんではないらしい。私を日本人と知るや否や、“おしん”と呼び始める(笑)。
そのうち、電車がNOVOSIBIRSK(ノボシピリスク)駅に近づいた。
その瞬間、2等車に乗っていた全モンゴル人(=私以外ほぼ全員)がめいめい大量のジーンズや下着を抱えてホームに殺到。
ロシア人相手に売り始めた!
ロシア人もそれを承知して待ち構えていたようで(シベリア鉄道に改札はない)、
メジャーを持って寸法を計っているおばさんはいるわ、
値段交渉で何人ものモンゴル人を相手に電卓を叩いているおじさんはいるわ、
若いお姉さんもお兄さんも手当たり次第商品を手にとって、
そりゃあもう大変な騒ぎ。
ジーンズ、綿パン、カットソー、毛布以外にも、下着、サンダル、タオル、カバンから傘まで。
部屋にあったマネキンも服を着せられ、ホームを引きずり回されて商売に一役買っているよう。
あろうことか乗務員のおばちゃんたちもが一緒になって売っていて、各部屋に備え付けのお湯用ポットを売りさばいているのにびっくり。
根っから“生意”(商売)魂を持っている中国人と違い、モンゴル人は笑顔で値切ると簡単にまけてくれるしおっとりした印象を受けていたけれど。こりゃーすごいわ。
20分ほどで列車が発車し、意気揚々と引き揚げてきたソロンゴに聞くと、
ジーンズ1着あたり、モンゴルで300トゥグリク≒270円で仕入れ。
それを、ロシアで200ルーブル≒1000円で売りさばく。
実に4倍弱の利益が出るわけだ。
ホームで売れるのはごく一部。残りはモスクワで売ると言う。
確かにモンゴルの物価は安かった。
中国のタクシー初乗り10元≒150円にも驚いたけど、モンゴルは10分乗って1000トゥグリク≒90円。ネットカフェは1時間500トゥグリク≒45円。1食1000トゥグリクもあればお腹いっぱいになる。
一方、ロシアの物価高は相当のものだと聞いている。
ジーンズが200ルーブルで買えるなんてロシア人にとっては激安に違いない。
隣国の物価高を逆手にとってシベリア鉄道を使い、商品を山のように積んで商売しに行くモンゴル人のなんと逞しいことよ。
ロシア入国時の荷物検査もうまく回避したんだろう。
ロシア経済発展の影響がこんなところで垣間見れたことは相当面白い。
物価高が草の根レベルでも新しいビジネスを創出しているわけだ。
<今日のグルメ>
もう3日目なので、この列車に乗ってから初めて食堂車を使用することにした。
北京―ウランバートル間と違い、今回は食堂車もロシア製。ウエイターも恰幅のいいロシア人のおっちゃん。
ちょっと贅沢をすることに決める。
①キャビアの乗ったパン
②卵を載せたステーキ
③キュウリの付け合せ
④紅茶
⑤チョコレート
をオーダー。
①はパンにバターとキャビア。キャビアと言っても見た目も味もイクラ。
②のステーキは豚肉だった。柔らかく、塩コショウの味付けも上品。こういう食事に飢えていたよ…食堂車のコックさん万歳!
③はきゅうりのピクルス、⑤はただの板チョコが出てきた。
さて、気になるお値段は…
640ルーブル≒3200円!!
まぁ、ステーキ頼んだ自分が悪いんだけどね…。ロシア物価高に加えて食堂車の割高もあるだろうし。
モンゴルだったら多分5分の1くらいの値段だったろうなぁ。



