【フィンランド】 フラット化する社会
2007年07月29日 07:35
宿をとったのはHotel Fennno.
ヘルシンキ駅のツーリストインフォメーションで、バス・トイレ共同でとにかくチープな所を、と言って紹介してもらった。
と言ってもユーロが上がりっぱなしの現在。
1ユーロ≒160円。
最安の1泊39ユーロ≒6240円は決して安くはないけれど。
昨日チェックインして驚いた。
これが安宿!?
おっしゃれー!!
ドアや椅子、壁紙からハンガーに至るまで、シンプルなのにちょっと凝っていて、北欧の感覚ってのはこういうこと?と不思議な感覚に襲われる。
宿全体に段差があまり無く、全ての電気のスイッチが腰の高さだ。
バリアフリー?
福祉国家ってのはこういうこと?
そして今朝。
ありがたいことに朝ご飯つき。
あれ?
同じビュッフェ形式なのに、ロシアの高級ホテルと比べてこの差はなんだ…?
そんなに種類があるわけじゃないのに、とってもアットホームでおいしそう。
お皿にとっていくだけで、まるで私が盛り付け上手な人みたいやん!
なんやろこのセンスの良さ?
この宿だけ特別なのか。
それとも他の安宿もみんなこうなのか。そうだったらエライこっちゃよ。
これは調べてみる必要がありそうです、姉さん!(昔のドラマ“ホテル”赤川一平役の高嶋政伸風に)。
ラウンジにはWiFi(無線LANコーナー)完備。
4ユーロ≒840円払ってパスワードもらえば、Myノートパソコン・バイオくん使ってコードレスでインターネットし放題。
あいにく外は雨。
どうやら疲れも溜まっているようだし、ちょっとネットをいじりますか。
弟①からドコモアドレス帳の取り出し成功!というメールがデータと共に送られてきていた。
私が置いていった携帯本体を実家から取り寄せ、ドコモショップに足を運んで個人情報保護契約あたりを交渉し、miniSDデータ経由でエクセルに落とし込んでくれたらしい。
持つべきものは有能な弟である。
Skype(スカイプ)のプレゼント分クレジットがあったので、インターネットを使って日本にいる弟①の電話に音声電話を掛ける。
「ちょっとめんどかったけどね。どういたしまして」
と言う普段通りの弟の声に、フィンランドにいるということをしばし忘れる。
これで1分あたり2~3円。国際電話より遥かに安い。ネット同士なら画像付き通話もタダ。
今まで雑多に流し込んでいたブログの過去記事のレイアウトも直すことにした。
ゼミの研修で福井県に向かっている最中の管理人Kのケータイに、相談メールを送る。
すぐに返信が来る。
なんだかな。世界一周してると言っても、今の時代、その気になれば誰とでもリアルタイムで連絡がとれる。
しかもどんどん安く便利になる。
うん。それはいいことなんだけど。
なんだかなぁ。ちぇ。なーんかつまらんなぁ。
ラウンジにいたら、中国人ビジネスマンの李超(リ・チャオ)さんもWiFiでネットをしにやって来た。
コーヒーをご馳走してくれたのをきっかけに、いろいろと話が弾む。
経済学部卒で、中国にある建設工事用自動車の販売会社に勤務。
ヨーロッパのほとんどの国とはライセンスを結んでいるがフィンランドだけが最後に残っているので、今は現地会社とパートナー契約を結ぶ交渉に来ているのだそう。
工事用機械だったら、今はアジアやアフリカの方が断然需要あるんじゃないの?
と聞いたら、
まぁ確かにヨーロッパの建設ラッシュはずっと前に終わっていて、そのときは日本の会社が全部持っていったんだけどね、
と笑う。
「ヨーロッパに仕事で来るのは面白いよ。中国とビジネスのやり方が全然違うからね。」
と言う。
「自分が学生のとき習ったのは学術的な経営知識だったから役に立たないけど。交渉の仕方が1番違うね。ヨーロッパ人は中国人と違って、決定するときSeriouslyでストレート」
なるほどね。
出張でこっちに来ないと仕事は成立しないという訳か。
よし。
WiFiもSkypeも、便利なツールは最大限活用して旅に生かしまくる。
ただ、いくら便利になったからとは言え、現場に行くことには徹底してこだわろう。
そこに私が旅する意味があるはず。
<今日のグルメ>
チャオさんが、タイ料理とイタリアン(彼の名前はイタリア語で「さようなら」という意味だ、というジョークが飛び出した・笑)のどっちがいい?と聞くので、タイ料理をチョイス。
宿のすぐ近く、「ファーストフード」という謳い文句を出していれど、テイクアウト分すら注文後に作るこだわりよう。
同時に4つのフライパンを操るサンタクロースみたいなおじさん。
客はのんびり待っている。
チャオさんがご馳走してくれたのは“Busilika, Kana, possu, toi, tofu”とフィンランド語で書いてあった店のおすすめメニュー。
肉と野菜をかなりHOTに炒めてタイ米にかけてある。
出来たてで美味しい。つけ合わせでキャベツがついてきた。
テーブルの上に置いてあった雑誌は「BUDOUKA-武道家-」というタイトルで、フィンランド語で日本人の武道家がたくさん紹介されていた。
日曜のフィンランドはたいていの店が閉まっている。営業していたこの店も夜8時に閉店!
休日といったら日本でも中国でも稼ぎ時なのにねぇと言って笑い合う。



