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【イギリス】 阿β大捜査線・ミレニアムブリッジを封鎖せよ?

2007年08月20日 19:32

朝6時前。倉庫を開けようとする気配で目が覚めた。

やばい見つかる!!

必死で中から押さえるが、とうとうドアを開けられて見つかってしまう。
どうやら見回りの人みたい。引っ張り出されてめっちゃ怒られる。
ごめんなさい…。
外に放り出される。


夜明けのスコットランド。寒みーなー。身体あっためるか。
エジンバラ大学から1.5キロほど離れたCaltonの丘に歩いて行くことにする。


丘の上から眺めた景色。それはもう素晴らしい。
街全体が世界遺産に登録されているだけあって、古い建物が修繕されつつ残されている。
反対側にあるNew Cityでさえ、18世紀に作られた都市計画に乗っ取って建設されている、という歴史の古さ。
ecovered_1393.jpg

イングランド方面と違うのは、建物の天を刺す三角屋根の角度がスコットランド方面ではよりシャープで、細かいというか触ったら痛い感じの装飾が施されていることか。街中で壁をよく見ると、レンガの色が2種類交互にあったりもして美しい。


その様子を遠く丘の上から眺める。

この街のどこかに阿βがいるのか…。

せっかく来たんだから、絶対に会って帰りたい。
午前中までならここにいられる。
もう一度探してみるか!


8時にレストランが開くのを待って朝食を食べ、もう一度エジンバラ大学に向かう。
月曜だからオフィスも空いている。
今朝怒られた校舎の前は足早に通り過ぎる。あちこちで聞くうち、語学の建物がある場所を突き止める。
そこの受付に行き、阿βのことと、サマースクールの語学学校に出席しているはずだということを言ってみる。
係の方が電話をして聞いてくれ、「語学教室は今ここの建物の2階でやっていて、あと30分で終わるようだから待っていたらどうかしら」と言ってくれる

やった!
とうとう会える!!


レンガ造りのキャンパスの中、大きな図書館の建物の近くで待つこと30分、生徒たちが出てきた。

あれ…。阿βはいない…。
先生らしき人に聞いてみても、その生徒は知らないと言う。

「でも午後にも授業があるから、もしかしたらそっちに出席しているかもしれないわよ」


終わった…。
ロンドンに帰らなければならない。午後まではいられない。
阿β捜索、大失敗。今までみたいに何とかなるだろう、絶対会えるって気がしていたけど、今回ばかりは甘かったみたい。


落胆しつつ、駅に預けていた荷物を取り、ホーム脇にあるコインシャワーを浴びて帰りの列車に乗った。




気持ちを切り替えて夕方6時半。キングス・ロード駅からバンク駅に直行し、約束にギリギリセーフで間に合う。

待っていたのはラトヴィアで会ったイギリス人・ダン。英国銀行で正式入所前のインターンをしている彼は、仕事終わりのスーツ姿。
今度は待ち合わせにちゃんと会えてほっとする。
ダン、スーツ着てると別人みたいねー!


Bankバンク駅のある地域、通称“シティ”周辺を案内してもらう。

ここはロンドン金融街の中枢部。

英国銀行と証券取引所を中心に、古き時代に使われていた王立証券取引所、名だたる銀行・証券会社が所狭しとひしめき合っている。


ecovered_1426.jpgちょっと奥に入ると3大ビルというのがあり、ピクルスみたいな形のビルと、工場みたいな形のビルと、ナナメに積み木を歪ませて積んだような面白い形のビルが見える。それぞれ様々な会社が入る商業用建物だ。

「通称ピクルス・ビルは、形がユニークだから次のテロではターゲットになるかもしれないと言われている。ヤバイヨネ」

と来月から日本に留学する彼は日本語交じりで説明してくれる。


ラトヴィアで「英国がユーロを導入しないでポンドを維持しているのはアメリカへの対抗カード」と話してくれたダンに、
「シティは面白いところね。英国はユーロを使っていないのにここでユーロの取引全てが決まるんだってね」
と言ったら、

「そうだよ。ヨーロッパの金融取引の中心は、ここだ」
とはっきりと答える。

テムズ川方面には、金融街&セント・ポール寺院をテート・モダンと結ぶミレニアム・ブリッジが掛かる。
もしここを封鎖したら、この街を封鎖したら、ポンドだけでなくユーロを始め全てのヨーロッパの金融取引が停止する。

ダン、あなたはこれからここで働くのね。



ecovered_1431.jpgそのうち、まるで中東に来てしまったかのような通りに出る。
建物も古ぼけていて低く、歩いているのは中東系の人ばかり。地価も安いという。

こんなところが金融街のすぐ近くにあるなんて。
面白いねロンドンは。まだまだ奥が深いね。








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103894087_218s.jpg阿β。会えなくてほんと残念。
私が連絡したのが土日だったのが運のツキで、彼女がメールを見たのは月曜。慌てて駅に走ってホームも電車の中も全部探してくれたけど、私の列車が出たのはタッチの差だったみたい(涙)。

でも、あべちゃん。私とアンタの仲だもん、絶対すぐにまたどこかで会えるよ!
留学がんばだよ!私も最後まで旅行やり切るからサ!
そして世界のどこかで、また会おうネ!!



<今日のグルメ>
朝食はエジンバラで。伝統的スコットランド風。
羊の胃袋に羊肉や臓物、オートミール、細かくした野菜を加えて煮込む名物のハギス。それを揚げたものと、つぶしたポテトを平たくして焼いたもの、焼きマッシュルーム、ソーセージ、大豆の甘煮などがワンプレートに載って出てくる。
ハギスは言ってしまえばごった煮と言ったところなのだろうが、歯ごたえがこりこりしていてコクもあって独特のおいしさ。


ecovered_1432.jpg夕飯はシティ近くにて。ダンが美味しいものを食べよう!と案内してくれたのは、中東系の店が並ぶ中にあるパキスタン料理屋。美味しいものと言ったらやっぱり他国料理なのね、イギリス人よ…(笑)
カレーの店として有名らしく、店外の中東系ばかりの雰囲気とは打って変わり、スーツを着たりした白人客も半分くらいを占める。
骨付き羊肉を焼いたものと、辛い羊肉のカレーを頂く。確かにこりゃイケる!

ダン:「日本の食べ物はいろいろ試したけど、日本のカレーはダメだね。ロンドンの方が美味しいと思う。」
私:「いやいやいやいや。これイギリスにあるって言ってもまるっきりパキスタン料理だし。日本のカレーは日本人風味にちゃんと工夫してあるんだよ。」
ダン:「でもあまり美味しくなかったよ。他の日本料理は大好きだけど」
私:「ダン!キミは勘違いしている!留学したら一番に日本のカレーを食べなさい!!」

プロフィール

徳田和嘉子

  • 徳田和嘉子
  • 1983年生まれ。東大法学部卒。
  • 来年春から社会人。その前に夢だった世界一周へ。
  • 「東大生が教える!超暗記術」著者。
  • 尊敬:緒方貞子さん。
  • 趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク。

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