【トルコ】 イスタンブールの男たち
2007年09月05日 02:51
本日最初のTo Doはイランのビザ申請。
適当な布を調達し、長袖を着て写真屋へ。イラン入国には女性はスカーフ必須、肌の露出も厳禁。光沢のある水泳帽のようなキャップに髪の毛を押し込み、街を歩いているイスラム教徒のトルコ人女性を真似て巻いてみる。うっわーマヌケ…。
出来上がったスカーフ写真を持って、スカーフのままイラン大使館へ。ここからが山場。
ビザがいつ出るのか、さらには出るのか出ないのかも大使館スタッフのご機嫌によって全てが決まる。許可してもらえなかったとか、2週間待たされたなんて話はざらに聞く。
初めて見るペルシア文字を横目にしながら、窓口のイラン人男性の詳細な質問に答えていく。どうして入国したいのか、知り合いはいるか、その連絡先は、その知り合いとはいつどこでどうやって出会ったのか、滞在先の住所は。こういうときは相手の目を見ながら、少し高めの声トーンで、一言一言をゆっくり丁寧に答えていくに限る。
建前上、知り合いに会いに行く、ということにしたので、あらかじめ調べておいた適当なイラン人名、適当な住所、“女性の”友達がいる、などと答える。
順調にいったが、最後の質問に行き詰る。
「なぜそんなおかしな格好で来たんだ。お前はイスラム教徒なのか?」
うっわー意地悪な質問ー!イスラム教徒じゃない外国人女性にも全てスカーフ着用を義務付けているくせにー!
そこへWakakoが助け舟。
「彼女はイスラム教徒に誠意を示したかったのです。」
これで空気が一変。にっこり笑って「ジャパニーズガール気に入ったよ。明日来い。」だって。まさか翌日発行してくれるとは!
旧市街の南に宿をとっている私たちが街に出るには、対決するように向かい合うイスラム教の巨大なブルーモスクと、元イスラム教モスクでその後キリスト教大聖堂になったこれまた壮大なアヤソフィアの間の広場を通って北に歩く。ここは宗教がコングロマリットしている。
巨大な物品市場のグランドバザールを覗いてから、ブルーモスクのはずれにある地下宮殿へ。
貯水場として使われていたここは、魚が泳ぐ水の合間をライトに照らされた柱が立ち並ぶ幻想的な空間。奥には、メデューサの姉妹の頭部がひっくり返され、封印の意味で柱の下敷きにされている…ぎょえー。
トルコは噂どおりナンパが絶えない。特にアジア系女性に対してはなおさら。街を歩くと「ニィハオ?アニョハセヨ?コンニチハ?」と10m毎に声がかかる。アジア系が似たような感じに見えるのはわかるけど、なんつーテキトーなあてずっぽう…。こんにちは~などと挨拶を返そうものなら、「ジャパニーズガールズ アー ビューティフル! どうしてきみはそんなに美しいんだい?」と畳みかけてくる。これが街のあちこちで繰り広げられる光景。
昨日も、Wakakoいますかー?とホテルのフロントに聞いただけで携帯番号が書かれた紙を渡され(仕事中ちゃうんかい)、クラブの紙ナプキンで作ってくれたバラの中にはメールアドレスが書いてあり、シーシャバーでまったりしていたらひっきりなしに誰かしら話しかけにやってきた。
店で買い物して値段交渉しようものなら、「きみにだけ特別に割引してあげる。ついでに僕のガールフレンドにならない?日本にボーイフレンドがいたって構わない。僕の目を見て。キミの人生を変えてみせる。」
あーハイハイ。イスタンブールでは日本人の女の子旅行者もちらほら見かけるが、みんなさらっと無視している。そうだよねー相手してたらきりがない。
ただ、みな英語が堪能なのにはびっくり。聞いてみたら、「トルコ語は難しいからね~英語なんて簡単。」との返事。日本語も難しい言語だけど、ここまで英語は普及してないなぁ。ヨーロッパとアジアの架け橋であるこの国は訪問者も多いし、日常でよく英語を使うみたいね。そして主にナンパに使っているみたいね…。
でも紳士的なトルコ人もいる。ベリーダンスフェスティバルにいらしていた日本人のマヤ先生とWakakoと昨日夕食を食べながらダンス話をしていたら、近くに座っていた初老の男性が事情を聞いて、イスタンブール最大級の“GAR”というホールに「私はここのなじみだから」と言って予約を取ってくれたのだ。さらに今日、迎えの車まで出してくれた。

ステージ真ん前の一番良い席でトルコダンスを堪能。ベリーダンスはもちろん(マヤ先生がおっしゃるには商業用でレベルはそれほどではなかったらしいが)、トルコの地方ダンス、歌、さらに…腹踊り!爆笑。
一緒に楽しんだおじさまは、元ホテルの経営者だったらしい。確かにお金持ちで高級な雰囲気が漂っている。でも、あくまで私たちのダンス鑑賞のサポート役に徹し、送り迎えをしてくれたり居心地がいいように店員にさりげなくいろいろとオーダーしてくれたりしても、全く恩着せがましくしなかったところにWakakoと私はしびれてました。
テュシュケイディドゥン(ありがとう)、おじさま。
<今日のグルメ>
6品選べて8TurkishLira(トルコリラ)≒640円の店でランチ。野菜サラダ、甘辛く煮込んだ金時豆、ブドウの葉で包んで蒸した米、緑色のスピナッチをチーズ味で絡めたもの、マッシュポテトのトウガラシ風味、ナスとトマトの炒め物、といったトルコ風味。これにふっくらとしたトルコパンがつく。ドリンクは「アイラン」という飲むヨーグルト、混乱しないようにメニューにはYogurt&Waterと併記されている。デザートはライスプディング。ご飯の入ったプリン風味で表面をバーナーで焼いてある。
トルコのパンは病み付きになるけれど、野菜がこれまた素晴らしく美味しい。ただのサラダがとんでもなく高級な食べ物に感じる。昨晩マヤ先生と食べた晩ごはんも、ふんだんに使われた野菜はもちろんのこと、チーズを落としたトマトスープが忘れられないほどの味。Wakako曰く、トルコは日本と違って食料自給率ほぼ100パーセントで新鮮美味らしい。



