【トルコ】 ダブル和嘉子
2007年09月04日
私がヨーロッパを超高速移動してまでも会いたかった相手。大嶽和嘉子。
珍しいこの名前を同じように持つ同い年に、大げさに言えば私は運命を感じちゃっている。
彼女は一言で言えば“魔性の女”。
女の私でさえフェロモンを感じて仕方ない。もしも私が男なら、一度は彼女のような女に振り回されたいと願うに違いない。
彼女は学生でありベリーダンサーでもある。
出会ったのはほんの7ヶ月前、FRIのイベントを通じて。ちょうど私が東大ベリーダンスサークルの愉快な友人たちに誘われて、ハヤティ先生に習い始めた時期だった。
サークルで6月に開いたベリーダンスイベントには特別ゲストとしても参加してくれ、忘れられない思い出になっている。
ダブル和嘉子は面白いほど正反対である。
私が左脳系の女なら、彼女は右脳系の女である。
私がよく言われる長女タイプなら、彼女は永遠の妹タイプである。
私が言葉を紡いで自分を表す人間なら、彼女は身体を動かして自己表現する人間である。
私がまず会話を楽しんで相手と交流し、心を許した瞬間に感情を見せる女なら、彼女は感情と感情を緩急つけてキャッチボールし、ふとした一瞬に鋭い見解を放つ女である。
お互い全く違うので、刺激を感じずにはいられない。
Wakakoは昨日までの1週間、イスタンブールで開かれていた「ベリーダンスフェスティバル」という世界級ワークショップに参加していて、今日からしばらくフリー。
到着したSirkaci駅からダッシュで彼女のいるホテルに行って待ち伏せし、ちょうど彼女がロビーに入ってきたところに背後から「ハァイ、my sweeeeeeeeeeet Wakako!」と呼んだら飛びついてきた。
Wakako、トルコで会えて本当に最高よ!
壮大なアヤ・ソフィア大聖堂に挨拶したら、まずはシーシャ(水タバコ)バーで積もる話でもしよっかね♪
最初に話すのはラブと相場が決まっている。
ワカコダンナ探しの報告をして、Wakako日本のラブ現状を話す。
それから、9月はワカコとWakakoの真ん中バースデイ。てわけでプレゼント交換。
私からはスロヴェニア産の揃いの赤いネックレス。
Wakakoからは、本庄兄さん小渕兄さんと一緒に「旅に必要不可欠なものは…!」と頭を絞ってくれたという、
『人志松本のすべらない話』全4回分
『ビリーズ・ブート・キャンプ』全コース
他お笑い系DVD。
…さすが!わかってまんなぁ。確かに笑いがないとあきまへん!あざっす!
しっかしビリー全巻って(笑)…ちと食べ過ぎ気味なんもお見通しかい。ガンバリマスワ。
昨日までのベリーダンスワークショップはハードながらも相当面白かったらしく、1日7時間×1週間も踊り、さらにベリーダンスの歴史や分析を学ぶ授業もあったという。
ベリーダンスは中東が起源で、女性たちによる豊穣や繁栄を祝う踊りとして始まった。地域によってそれぞれ異なる特徴を持つが、現在は大きく分けてトルコ系とエジプト系がある。
トルコ系は創造性がより自由なのに比べ、エジプト系は伝統的な型を重視する。最近はロシア人女性が出稼ぎに来て安い給料で踊るという現象が各地でよく見られるが、トルコではそれが公然化しているのに比べ、エジプトではそれを問題視して国内ダンサーに免許を発行、エジプト人しか踊れない体制をとっている。さらにエジプトでは、ここは露出していいとかこういう動きは禁止とか、規制も厳しい上にころころ変わる。
そのエジプトでアメリカ人にして免許を取得した凄腕ダンサーがナイル川流域のダンス特性の研究結果を講義してくれたり、世界各地のベリーの踊り方を比較する映像を鑑賞したり、と知的刺激も満載だった、とWakakoは詳細に話してくれた。
んじゃー今日は二人でダンス三昧といくかー!
まずはスーフィーダンス鑑賞へ。会場はなんとSircaki駅の一室。駅舎内にステンドグラスで装飾されたステージがあるとはね…!
スーフィーとはイスラム教神秘主義者の意。スーフ(羊毛)の衣装をまとって踊って神への祈りを捧げる面白いイスラム教一派だ。
いやー…何とも形容しがたい摩訶不思議さにしばし圧倒されて言葉が出ず。この頭の傾きは、この衣装は、この回り方は一体どんな意味があるのか。神との一体感に恍惚を覚えているような。瞑想に溺れているような。
さて夜は、Wakakoを迎えに行ったホテルのスタッフの夜遊び誘いに乗ってクラブへ。ボスポラス海峡を一望できるバーで飲んだ後、クラブでダンスナイト。連れてきてくれたトルコ人男性2人をほったらかし、彼らが呆れるほどWakakoと二人で踊りまくりましたとさ。
<今日のグルメ>
再会を祝したランチは、王道ケバブ。ケバブは本来鶏肉か羊肉のひき肉を棒状に焼いたもので、最近日本でも見かけるグルグル回る肉の削ぎ落としはケバブではなくシュワルマという。バルカン半島でケバチチと呼ばれていた。柔らかくてスパイシー、間にナスを挟んだものもあり、「世界一美味しい」と言われるトルコのパンによく合う。
本日最初のTo Doはイランのビザ申請。
旧市街の南に宿をとっている私たちが街に出るには、対決するように向かい合うイスラム教の巨大なブルーモスクと、元イスラム教モスクでその後キリスト教大聖堂になったこれまた壮大なアヤソフィアの間の広場を通って北に歩く。ここは宗教がコングロマリットしている。
巨大な物品市場のグランドバザールを覗いてから、ブルーモスクのはずれにある地下宮殿へ。
でも紳士的なトルコ人もいる。ベリーダンスフェスティバルにいらしていた日本人のマヤ先生とWakakoと昨日夕食を食べながらダンス話をしていたら、近くに座っていた初老の男性が事情を聞いて、イスタンブール最大級の“GAR”というホールに「私はここのなじみだから」と言って予約を取ってくれたのだ。さらに今日、迎えの車まで出してくれた。
ステージ真ん前の一番良い席でトルコダンスを堪能。ベリーダンスはもちろん(マヤ先生がおっしゃるには商業用でレベルはそれほどではなかったらしいが)、トルコの地方ダンス、歌、さらに…腹踊り!爆笑。
6品選べて8TurkishLira(トルコリラ)≒640円の店でランチ。野菜サラダ、甘辛く煮込んだ金時豆、ブドウの葉で包んで蒸した米、緑色のスピナッチをチーズ味で絡めたもの、マッシュポテトのトウガラシ風味、ナスとトマトの炒め物、といったトルコ風味。これにふっくらとしたトルコパンがつく。ドリンクは「アイラン」という飲むヨーグルト、混乱しないようにメニューにはYogurt&Waterと併記されている。デザートはライスプディング。ご飯の入ったプリン風味で表面をバーナーで焼いてある。
トルコのパンは病み付きになるけれど、野菜がこれまた素晴らしく美味しい。ただのサラダがとんでもなく高級な食べ物に感じる。昨晩マヤ先生と食べた晩ごはんも、ふんだんに使われた野菜はもちろんのこと、チーズを落としたトマトスープが忘れられないほどの味。Wakako曰く、トルコは日本と違って食料自給率ほぼ100パーセントで新鮮美味らしい。
まずはグランドバザールでお買い物。様々な店を冷やかした後、ムスリム(イスラム教徒)女性がやっている店で私はベリーダンス衣装を調達し、仲良くなったついでにスカーフの巻き方をきちんと教授してもらった。
帰りにキレベホテルに遊びに行く。何百というランプが下がり、トルコ模様の布で埋め尽くされたここのインテリアは絶大な人気を誇り、Wakakoが予約を取ろうとしたら半年後までいっぱいだったという。ご主人はよく来日し、日本通でも有名。突然訪問したのに歓迎してくれ、トルコ名物のチャイをご馳走になって日本話をしながらまったり。
宿のみんなが集まって、まずは私が“Habibi Ya Elni”の曲で踊る。さっき買ったばかりで大慌てで直した衣装だけど、なかなかいい感じ。最初は緊張したけど、音に身を任せて踊るうちにだんだん楽しめるように。踊ってる途中、衣装にチップを挟んでもらっちゃった。
そしてWakako。1週間の集中レッスンを終えたばかりで以前よりさらに動きにキレが出たような!美しか~!!お客さんを立たせて一緒に踊る余裕もさすがやなぁ。
終了後、屋上のバーでみんなで宴会。公認会計士をしている中国系カナダ人ジョシー、ハンガリーで建築の勉強をしているドイツ人へンドリッヒ、桜美林大学の一般教養課程で英語講師をしている日本語ペラペラのアメリカ人マイク、その他フランス人、ポルトガル人、そしてトルコ人たちと国籍豊かにわいわい。最後はメキシコ人の女性小説家アレクサンドラとテキーラ勝負、5杯で引き分け。
ベリー後、オーナーがケバブとライスを作ってご馳走してくれた。ライスが付こうとパンは必ず付いている…笑。トルコ赤ワインで一緒にほろ酔い。その後メキシコ人の女性小説家とテキーラ勝負、5杯で引き分け。
しかし私にもトラブル発生。
道端のどこでも売っているゴマ付きパン。子どもがお盆に載せて売ってきたりする。2個で1トルコリラ≒80円ほど。
朝、トラム(路面電車)でボスポラス海峡に架かるガラタ橋を通って、町全体のモスクの多さに驚きながら新市街方面に行く。
その前に、トルコのスーパースター・ババズーラに会いにGo!この用事もベリーダンスつながり。彼らのバックダンサーとして少し前まで日本人ベリーダンサーがいて、彼女からのお届け物をWakakoが預かって来ていたのだ。
そのトルコ話がむっちゃくちゃ面白い。
めちゃくちゃ大きいパンを発見!人の胴体くらいあり、中は空洞で、ヨーグルトを浸けて食べるのとどんどんいける。
おっいるいる。
この海に面した宮殿は、内部がまたすごかった。巨大なシャンデリアがごろごろあるかと思えば、山水画風の貝細工の装飾がある、といった調子。

ベリーダンスのため私より先にトルコ入りしていたWakakoが、ここのライスプディングが一番おいしい!とオススメした店で。なるほど、外はかりっかり、中はとろっとしていて卵濃厚、今まで食べたのとひと味もふた味も違いまんな!!お気に入りのアップルティーと共に味わいました。
…ここは本当に地球か?

まずは私。初めてスカートでなくパンツにトライ。
Wakakoは一昨日買ったおニューの真っ赤な衣装で。うーんよく似合ってる!!今日は気分上がってるねーWakaちゃん!今まで観た中で一番ノリノリで踊っていたように思うよー!!
ベリーダンスのお代として、かよ姉さんがカッパドキアワインを出してくれた。この地の白い岩肌の隙間には、びっしりとブドウの木が生えている。それで作られたワイン、あっさりしているのに豊穣な味わい。



