【アメリカ】 スーパースターの真髄

  • 2008年03月15日(土)
  • 23:45

コスタリカからUSA西海岸へ。

久しぶりチソン!!

ロサンゼルス空港に迎えに来てくれたのは李志善(リ・チソン)。
中国で会ったときちょうど北京大学の卒業式を迎えていたチソンは、その後アメリカに渡って英語の勉強をしながら会社勤めをしている。ブログ中国編でも書いたように、彼は朝鮮半島統一を目指していて、在米コリアンのアイデンティティも今調査中と言う。

チソンの「アッシーとして使ってください」というナイスな申し出(笑)を受け、まずはハリウッドとビバリーヒルズを冷やかす。

…アメリカって何だか全てが大袈裟だ。
建物も、道路標識も、広告も、レイアウトも。

「うん、それにどこか幼稚だよね」とチソン。

確かに。パッケージ化された玩具のような風景に、自分たち最高!!という自己肯定が混ざり、どこかノスタルジックで子供じみた雰囲気も醸し出されている。

一方でこの国は、世界最高の頭脳が集い、世界最強の政治力を持つんだよなぁ。なんつー両極端や。

それから、アメリカ留学中の友人ナタリーの元へ。

フランス人と日本人のハーフの鈴木菜多里(ナタリー)ちゃん。ご両親は旅先で出会って恋に落ちたとか。私の結婚のお手本やわぁ(笑)。
日本で一緒に英語を勉強していたナタリーはメディアを専攻する大学生。

きゃーナタリー!8ヶ月お待たせ!!

大学では毎週末何かしらパーティーがあるらしく、ちょうど今夜は学期最大の「80年代パーティー」があるという。

もちろん行くし!!!

というわけで、チソン(こう見えて下は蛍光オレンジ色のジャージ着用)と共に急遽精一杯の80年代ファッションに身を包み、ナタリーの友人たちと連れ立って会場へ。

いやーすごい。
すごいよ、アメリカ人のパワーは。

気合の入り方が違う。

徹底的に80年代のコスチュームを研究し、どれだけ目立てるかを競っている。ラッパズボンやボディコンは当たり前、スーパーマンコスチュームはいるわ、赤青黄色のパンツイン(上着をボトムのウエストに入れる)のペアルックはいるわ、全身ヒョウ柄とハート模様で埋め尽くしているのはいるわ。
これを毎週末やってるわけですか。いやはや恐れ入ります。

チケット持ってなかった私たちはIDカードを誤魔化して入るも警備員に見つかって追いかけられる羽目に。うっひゃー逃げろ逃げろ!!

ここまで来たからには、当然NBA。
レイカーズvsダラス、ばっちり観て来たでー!!!!

…生(なま)コービー・ブライアント、凄過ぎ!!!!!

始めはガードらしく絶妙のタイミングで他のプレイヤーにパスを回すも、ピンチになった途端、いきなりセンタープレイでゴール下2人かわして自らシュートに持って行く。ファール狙いで突っ込んで行ったかと思えば、それまで右手小指骨折で外していたフリースローも圧倒的な集中力で冷静に決めて点差を詰めて行く。
追われるダラスはノヴィツキーが対抗するも、結局コービーが同点にして延長戦に。

会場はもう大興奮。コービーに向けて「MVP!MVP!」コールが沸き起こる。
結果、点差をひっくり返し、レイカーズ大勝利。

ピンチのときほど真価を発揮し、自らチャンスを作ってゲームを完全にコントロールする。
そしてチームに最高の貢献をする。
全観衆を味方につける、誰が見ても納得のプレー。
コート上で明らかにコービーが最も熱く、最も冷静で、最も活躍していた。

これが、スーパースターというものか。
かっこ良すぎですわ!

同日、ちょうどロサンゼルスの市民マラソンに遭遇。車椅子や身体の不自由な走者も一生懸命走り、沿道も温かく応援していたのが印象的。

こういった多様性を認めた市民イベントも、学生のパーティーも、大統領選もサブプライム問題も、NBAもディズニーランドもハリウッドも、在米コリアンもそして在米日本人問題も、全てが“アメリカらしさ”を醸し出していっしょくたになって迫ってくる。一言では決して言い表せない国、アメリカ。

視点の切り口をしっかり持つ必要がある。

夕日を見に行ったサンタモニカの海岸にて。イラク戦争で犠牲になったアメリカ人の墓場があり、死亡者数が明記されていた。

何だかおかしくない?

戦争を仕掛けたのはアメリカでしょ。こちらが攻撃していなければこんな犠牲者は出なかったでしょ。何より、イラク側の犠牲者は一体この何倍あるのですか。

南アフリカで仲良くなったバイクライダー旅人の松尾さん(NHK地球ラジオの常連さんで、佐賀で農家をやっていらしたちょっとエロい60代の方。入国カードを平仮名で書くくらい英語ができないのに世界中に知り合いがいる)の言葉を思い出す。

「俺は9.11テロのときあの次の飛行機に乗るはずだったんだ。だからあの惨事は体験してる。でもな、その後アルカイダが犯人ということで騒いだが、どうしてそれがアフガニスタンからイラクに結びついたんだ? 

攻撃が発表されたとき、俺は納得いかなくてロシアからすぐヨルダンに飛んでタクシーぶっ飛ばしてイラクに入り、攻撃反対の座り込みをした。でも俺が去った1週間後にイラク攻撃が始まっちまった。

バイクに乗ってるとな、ガソリンの価格がよくわかる。イラクは1ガロン10円くらいで世界中で最安だった。間違いなくアメリカの狙いは石油だったんだと思う。」

これ姉ちゃんも食べんしゃい、と言ってスープスパゲッティを薦めながら(注・作ったのは私やで笑)松尾さんは続けた。

「日本のメディアの馬鹿さはなんなんだ。自分たちを攻撃しているアメリカ軍が持ってきた救援物資をイラク人たちが受け取ると思うか? 飛行機から救援物資を落とす映像だけじゃ、本当にイラク人たちが受け取ったかもわからない、何より目的のところに届いたのかもわからない。
そんな映像をアメリカが自分でばらまき、日本のテレビ局はニュースでそのまま流していたんだ。俺は腹が立って各局に電話したが、きちんと対応してきたのはたった1局だけだった。」

アメリカは間違いなく世界のトップだ。
でも、スーパースターとは違う。“スター”になるにはまだまだなんてこと、世界中がわかっている。
アメリカの長所も短所もしっかり見極めた上で、時には影からコントロールするくらいの外交力がないと、日本という国の国際的な存在意義はない。

―――――――――― 今日のグルメ ――――――――――

アメリカの食べ物は何でもでかい〜♪ ピザ一人前が顔3つ分〜♪
 
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旅人

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1983年生まれ。東大法学部卒。
社会人としてスタートを切る前に、夢だった世界一周へ。

尊敬:緒方貞子さん
趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク

著書

メディア出演履歴

【雑誌】
『Zai』(ダイヤモンド社)「ミニ株バトルコーナー」連載(06年7月号〜07年7月号)
『社労士V』連載(日本法令)(07年10月号〜)
『メモ ノート200%活用ブック』(日本能率協会)
『クロワッサン』(対談 高田万由子さん)
『週刊現代』『女性セブン』
『CIRCUS』『日経キャリアマガジン』
『月刊人事マネジメント』
『週刊ダイヤモンド 別冊特集』
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