【中国】 洗濯物事件
- 2007年07月15日(日)
- 01:49
北京大学の寮で洗濯機を回していた。
干そうと思ってフタを開けると…
オーマイガッ!!
空っぽ!!!!
あたしの洗濯物は一体どこへ?
慌ててヨシを呼んで掃除のおばちゃんに聞いてもらう。
「さっき背の低い女の子が全部持って行ったわよ。」
なんですと?
誰??
それから必死に捜索。
結構溜めてたから量もかなりあるぞ…。
てか、持ってきた服の8割だぞ…。
おいおいおいおい。
結局見つからず。
どうしよう…。
あーあ。
明日からモンゴルなんだけどな。
明らかに服が足りないよ。
誰が持って行ったんだろう。
同じ寮の子かな。でも、私背高いから大きめで着にくいよ?
外部の人かな。北京大の寮はガードマンいれど、私が居候できるくらいだから入り込むのはカンタン。
もしそうなら、服を買うにも困っているような人が持って行ってくれているといい。捨てられるのは勘弁だけど、そういう人に使ってもらえるならいいよ。
バスパ16のみんなごめん。青Tシャツなくなりました。
こっちはこっちでもう服を買うしかないな。
服の巨大市場・秀水街へ行くことに。
北京内に市場はいくつもあるけど、秀水街は外国人向けの巨大ショッピングセンターになっていて、価格もちょっと高め。
しかも相当な高値を吹っかけてくるから、ネゴシエーション勝負の場でもある。
驚くのは、店員さんはみんな英語は全く読めないけど話すのはぺらぺら。
“生意”魂ね。
元は青空市場だったのを観光客向けにビル化したので、その名残りで内部も小さなブースの店が所狭しと並ぶ。
ざっと見渡して大体の当たりをつけ、買い物開始!
試着したいと言うと、布を出してきて片方を引っ掛け片方を自分が持って、店の中に仕切りを作る。それだけ。
店員さん、そんなに着替えてるところじろじろ見なくても盗んだりしないっすよ…。
900元≒1万3500円のショートパンツを210元≒3150円に値切って悦に入る。
それでも中国で買うには高い気がする。
困ったのは下着。
中国にはこのサイズ展開しかないの!(なんとカップに対してアンダーが1サイズしかない)と言う強情な店員に、それじゃ中国の下着市場は世界に勝てないよ!てか全部外国メーカーの名前ついてるじゃん!!(パチモンだけど!!)と喧嘩。
でも在庫全部探させたけど確かにないんだよね。
そうしたら、その場で数字にシール貼って隠して、「これは同じサイズだ」と言い切る。
明らかに違うでしょそれ!引っ張って大きく見せてもダメ!!外国人だと思ってナメんな!!!
それでも何とかお互い妥協して話がまとまる。
そうすると、途端に仲良くなる。
「You’re my friend!」
と言ってこっそり店のワゴンの下に呼ばれ、おまけとしてコレをあげる、店頭に出てるのはニセ物ですぐ壊れるけどコレは壊れないから、と言って無理矢理握らせる。
私は私で、ブラウンとベージュの違いを再度教えてあげて感謝される。
ふう、いい試合した後にお互い握手するあの気分だな。
高い値段でも日本と比べりゃ安価と思って、店員とファイトもせず仲良くもならずに終わる人もいるみたいだったけど、色々な意味でもったいないと思う。
地下鉄を乗り継ぎ(5元≒17.5円)、最寄り駅からタクシー(12元≒180円)で帰宅。
今日で北京も最後。
これは中関村の町並み。
交差点に立つとうなりとなって聞こえてくる大量の車のクラクション、想像していたよりぐっと少なくなっている自転車が軋(きし)む音、2台連結したバスの重厚な動作音、新しい駅舎を電車が通り過ぎる音、そして至るところで話される北京語。客を呼ぶ声。値段交渉する声。
これが今の北京。
オリンピック後に来たら、また様子が変わっているに違いない。
向上という言葉を知らない中国人は、しかし、変化に対して当たり前に感応し、自分のものにしていく。
<今日のグルメ>
昨晩高島さんのところで食べ過ぎて、今日はほとんど食べられず。
これは昨日のお昼に食べた北京大学の学食の牛肉ラーメン。
茹でた牛肉が添えてあり、中国の麺類にしてはあっさりしていて食べやすい。
- 03 中国 China
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