【ロシア】 モダンと伝統の融合

  • 2007年07月26日(木)
  • 05:53

2等車4人部屋、私以外は全員ロシア人。
今までコンパートメントを共にしたアジア人より、断然静か。落ち着いてるというか…あの騒々しさが全く無い。



毛抜きを貸したことで仲良くなったのは、彼氏と旅行中の可愛いロシア人の女の子。
「日本人なの?わたし東京好きよ。見てこの帽子、アムステルダムで買ったの」
わざわざオランダでTOKYOキャップ買ったんかい!笑。


 



午後、サンクトペテルブルグ着。


「バカ子サン?」
はいはい、バカ子ですが何か!?(ヤケ笑)



ホームで振り向いた先にいたのは、ド偉い美人2人。
(写真はフラッシュがうまく焚けてなくて微妙…)


なんだなんだ!?


どぎまぎしていたら、どーやら現地の旅行会社の方々。
私の切符予約を2枚だと勘違いしていたため、キャンセルさせてほしい、そのためにパスポートを貸してほしい、とのこと。
失礼ながらお姉様たちの身元確認。OK、問題なし!どうぞどうぞ!


手続きを待つ間、右側のお姉様とお話。25歳には見えない大人っぽさ。
世界一周でダンナ探しデス、と言ったら、にっこり微笑んで、
「That’s a good idea.」
これを4秒くらいかけてゆっくり言う。
優雅やわぁ〜。


ペテルブルグについてあれこれ聞いていたら、
「大学時代はサハリンにいたの。実はあの大自然の中に戻りたくて仕方ないのよ。」
とおっしゃる。


さて。
中心地からちょっと離れた裏手にあるアジムットホテルにチェックインし、辺りをぶらぶら歩いてみる。



うーん素敵!
緩やかに流れる川と古い感じの建物がマッチして、古い時代にタイムスリップしたみたい。


さすが「北のヴェニス」と言われているだけあるわ。
でも、水路が複雑に入り組んでいるヴェネチアに比べて川がどこまでも広々していて、ゆったりとした気分に浸れる。


 





ニコライ教会が天に刺さっているのが見えてきた。


 


 





『罪と罰』のラスコーリ二コフの下宿が、恐らくこれ。


 


 


 


 



川辺でナンパしたロシア人女の子。


「モスクワも行ったの?私モスクワはうるさくて嫌いよ。断然ペテルブルグの方が好き」


 


 


 


今回の対照サンプルは同じ若い女性ロシア人3人。
騒々しいTOKYOが好きなロシア人もいれば、大都市モスクワよりも落ち着いたペテルブルグを好むロシア人、はたまたペテルブルグよりサハリンの大自然を愛するロシア人もいるのね。



さて、と。



今夜は本場オペラ鑑賞とでも洒落込みますか。



向かったのはマリインスキー(旧キーロフ)劇場。
前から4番目の中央というめちゃくちゃ良い席を、当日券で3840ルーブル≒19200円。
VISAカードくん、出番ですよぅ。


 





劇場内は絢爛豪華。


演目は“Larter” (Mid)


舞台上部に電光掲示で英語の字幕が。
お陰でストーリーが把握できそう。



オーケストラが始まった瞬間、ぞくっとした。
うーん、何て良い音!!


舞台装置は現代的で、黒い長方形をいくつも組み合わせただけで中世の街角を表現している。


ただ、いよいよ歌い出してからは…。
正直に言うと、面白く感じられなかった。
オペラは門外漢だし、声質の良し悪しもわからんし…。
しかも話の内容は、しょっぱなから金と女に対する主人公の心情吐露が延々と続く。
おいおいおいおいおい…。


しかし、休憩を挟んで後半。


ヒロインの祖母が身勝手な発言をした影響で、権力者が自殺。
その遺書を見て半狂乱になったヒロインの演技と声量が凄まじくて面白くなってきた。


ヒロインに惚れている主人公が、ヒロインのために金を得ようと画策する。
向かったのはカジノのルーレット。
そこで彼は強運を発揮し、見事大金を得る!というのが結末。


とまぁ、何だかくだらない終わり方だが、見ものだったのは、カジノに集まった20人ほどの面々がそれぞれトーンの異なる赤い服を着ていて、それが舞台装置の黒とコントラストを成したとき。


ゲームテーブルはルーレット、もちろんbetは赤か黒か。
そして主人公は赤に賭け続けて勝つ。


恐らく舞台上の色調でそれを暗示させていて、その仕掛けに気づいたとき惹き込まれた。


最後は、突如、合唱団が登場して「彼は2000も儲けた。ゲームは続行不可能、明日までテーブルはクローズ!」という歌詞を繰り返し歌い続けるのだが、多分ロシア語で韻を踏んでいたのだろう。


オーケストラは最初から最後まで盛り上げ方が絶妙だった。


推測だけど。
恐らく、伝統的なオペラという総合芸術において、現代的な演出を目指したのがこの舞台なのだろう。
モダンな視覚効果と聴覚効果。
なかなか興味深かった。



最後のカーテンコール。
観客が立ち上がって「ブラボー!」と叫ぶヨーロッパ式の拍手喝采に包まれた。


 


 



<今日のグルメ>



鑑賞前に近くの店でピロシキを。
中国ではダンボール肉まんが怖くて小龍包系は口にしなかったのだが、ここでは安心してロシア風肉まんをチョイス。
揚げたパンの中に、素朴という言葉がぴったりの肉が入っていた。


鑑賞中寝たらマズイ、と一緒にコーヒーのつもりで買った缶飲料。
実はエナジードリンクだった…。
見た目が日本の缶コーヒー“Fire”に似てるから間違えた。


そういえばロシアではどこに行ってもアイスコーヒーがないなぁ。



休憩時間に買ったスターフルーツのシャーベット。
これ、ヤバうま!!

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旅人

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1983年生まれ。東大法学部卒。
社会人としてスタートを切る前に、夢だった世界一周へ。

尊敬:緒方貞子さん
趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク

著書

メディア出演履歴

【雑誌】
『Zai』(ダイヤモンド社)「ミニ株バトルコーナー」連載(06年7月号〜07年7月号)
『社労士V』連載(日本法令)(07年10月号〜)
『メモ ノート200%活用ブック』(日本能率協会)
『クロワッサン』(対談 高田万由子さん)
『週刊現代』『女性セブン』
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『月刊人事マネジメント』
『週刊ダイヤモンド 別冊特集』
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