【クロアチア】 アドリア海の真珠

  • 2007年08月30日(木)
  • 22:17

もう気分最高――――!!!!

目の前いっぱいに、白い岩に囲まれて広がるアドリア海の青緑色。
思う存分、海を堪能!


すでに夜行列車が宿代わりと化している私は、昨夜サッカー観戦後にZagrebザグレブを発ち、朝7時に港町Splitスプリット到着。
でも目的地はここじゃない。
さらにここから100kunaクナ≒3000円払い、バスに乗って約5時間。アドリア海を右手に見ながら南下して着いたのはDubrovnikドゥブロヴニク。
蝶のような形をしたクロアチアの西側の羽の最南端、“アドリア海の真珠”と呼ばれる街である。


部屋貸しをしている家を見つけてそこにホームステイすることにし、近くの砂浜に直行!
海に突き出た形をしているドゥブロヴニクはどこもかしこもビーチだけど、教えてもらったビーチはホームステイ先から5分ほどのところに隠れ家のように佇んでいて、広さは幅200メートルほど、白い岩に囲まれ白い砂浜を持つどこまでも透き通っていた。

波にはしゃいでいる幼い子どもたち、崖の中腹5〜6メートルほどの高さから飛び込みしている中学生くらいの男子女子グループ、悠々と泳いでいくおばあちゃん、日光浴で焼いているお姉さん、パラソルの下で優雅に話している夫婦、岩陰で本を読んでいる女の子など、ビーチのサイズにふさわしいだけの決して多くない人数がそれぞれ海辺を楽しんでいる。
みなヨーロッパ人の顔つきで、着ている色鮮やかな水着が水面に映える。

この旅で初泳ぎだわー!
ここまで活躍の場所がなかった水着を着て、ワクワクして波に入っていく。
最高の波。最高の色。最高の風。
“アドリア海の真珠”の名に違わない、最高の海だった。


泳ぎ疲れてホームステイ先に帰る。
私に家先から声を掛けて130kuna≒3900円というユースホステルと同額の金額で話をまとめてくれた75歳のおばあちゃん、アニーチェが出迎えてくれる。ふくよかな体つきをして眼鏡をかけ、海辺の街によく似合うワンピースを着ている。
息子家族も一緒に住んでおり、アニーチェの孫で私と同い歳の男の子Nikoニコも加わって、家の前でのんびりおしゃべりをする。
ニコは鼻筋がすっと通った顔立ちで、地元の大学で機械工学を勉強しているらしい。人口2万人の街に大学があることに驚いたが、卒業後もドゥブロヴニクで働くと言うのを聞いて微笑ましく思う。

ビーチに行くときにホテルの工事をしているのを見たと言ったら、今この街はリゾート開発が進んでいる真っ最中だという。
二人ともあまり英語が話せず特にアニーチェとは単語だけのやり取りが多くなるが、二人の話すクロアチア語は耳に心地いい。ありがとうという意味のhvala(ハヴァら)の発音を教えてもらうが、これまた難しい。


シャワーを浴びて散歩に行き、夜、部屋に戻ると、なにやらリビングから歓声が聞こえる。
覗いてみると、ニコの家族・父母姉兄ニコが仲良くゲームをしている。
その手元をよく見て思わずびっくり。
クロアチア人が、家族団欒に、プレステ2で、ウイイレしてる!

もう一つの貸し部屋に3人でホームステイしているドイツ人の1人、ポールに
「クロアチア対ドイツで戦ってたよ〜」
と言ったら、「なにー!」と敵意むき出し(笑)。
ポールはずっとサッカーをやっていて、ドイツW杯のときはスタジアムでビールを売るバイトをして間近でゲーム観戦、最高だったよ〜という。

青い目が綺麗なPaul Bertho、ドイツで生物学を学ぶ大学生。ベルリンからここまで友達3人で高速飛ばして車で来たというから驚いた。1日目は約1200kmを一人4時間ずつ運転してザグレブまで。1泊してからここへ。
今までもバックパッカーにはたくさん会ってきたけれど、車旅は初。
家の外に出て、眼下に広がる真っ黒なアドリア海を見下ろして静かに聞こえる波の音に耳を澄まし、ポールとクロアチアビールを楽しんだ。




次の日、早朝。
「ドゥブロヴニク、グッド。ワンデー、ノーグッド」
と言ってアニーチェが寂しがってはくれたが、今日はもう出発しなければならない。

でもその前に。少し離れた東側にあるOld Townに行ってみた。町はまだひっそりとしている。

ドゥブロブニクは今や観光地として急速に注目を集めつつある。建物だけでなく道さえも艶やかに光る白い石で作られたOld Townの通り、両側に並び開店を待つ店はどうやら観光客向けの土産物屋だったり両替所だったりするようだ。
教会から真っ白な服に真っ白なベールを着けたシスターが出てくる。朝市が始まるのか野菜を並べ出す人たちがいる。そんな地元らしい風景もある中、明らかに観光客向けに作られたカフェも開店を始める。

要塞が開く8時を待ち、登ってみる。そこからOld Port、小さな港を見下ろして溜息をつく。海を挟んだイタリアの影響を受けていると思われる赤い屋根屋根が広がり、その向こうに見えるアドリア海の水面に朝陽が反射する。


昨日散歩にいったとき、気付いたこと。
ドゥブロヴニクのバス停にはなんと名前が無い。町の人はよくバスを利用するが、みなここらへん、という感覚で降りていくのだ。道端のあちこちにあるキオスクもみんな顔見知り。小さな町の習慣。
そしてもうひとつ。町の東側は山になっていて、斜面にはいくつものクレーンがそびえていた。ここがリゾート開発として急速に注目を集めている現状を改めて確認した。

このOld Townも、あと数時間したら近隣のホテルから掃き出される観光客でいっぱいになるのだろう。街の経済に潤いをもたらす観光地化は決して悪いことではない。

でも、バス停に名前が無いような人口2万人のこの町で、美しいアドリア海を愛し、ニコのように地元の大学に行って地元に就職し、祖父母と共に住んで夜は家族で団欒するようなそんな生活は、リゾート開発の余波で壊されることなく、いつまでも続いていってほしい。


<今日のグルメ>
アドリア海の海の幸!!
ドゥブロブニクから発つ前、バスターミナル近くのスーパーにてブランチ代わりにシーフードの惣菜ゲット。
Meso Raksa Kap Rfzと書かれたエビのオリーブオイル漬け。色鮮やかな赤いエビに緑色の豆を入れて、オリーブオイルとレモンをかけているみたい。歯ごたえがなくなるほど柔らかくなったエビがマッチしている。
Srdela Bez Glay Rinfというイワシの塩漬け。これ大失敗やった…。舌が焼けるほどしょっぱくてこの世のものとは思えない味。塩を洗い落として食べるものなのかもしれない。
Salata moluntska Rfzはいろんな魚介のマリネ。ムール貝、一口サイズのタコ、切ったイカなどが入ってビネガーであえてある。アドリア海の味やなぁと味わう。

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旅人

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1983年生まれ。東大法学部卒。
社会人としてスタートを切る前に、夢だった世界一周へ。

尊敬:緒方貞子さん
趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク

著書

メディア出演履歴

【雑誌】
『Zai』(ダイヤモンド社)「ミニ株バトルコーナー」連載(06年7月号〜07年7月号)
『社労士V』連載(日本法令)(07年10月号〜)
『メモ ノート200%活用ブック』(日本能率協会)
『クロワッサン』(対談 高田万由子さん)
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