【トルコ】 断食(ラマダン)経過報告

  • 2007年09月16日(日)
  • 00:00

昨日、夕方5時半発のバスでカッパドキアを出て、6時半にカイセリ着。乗り換えのヴァン行きバスは予定では7時発だが、実際は7時半くらいになるだろうと皆が思っている。

なぜなら、今はラマダン中だから。トルコ中部地域はちょうど7時が日の入り時間で、アザーン(モスクからの祈りの声)が流れると同時に全ての仕事はストップ、夕食の時間が始まる。

バス会社の人たちは私が断食に挑戦しているのがわかると喜び、オフィスの中に入れてくれて夕飯を分けてくれた。ラマダンをしているときはみんなが周囲の人に優しくなるのだと言う。お礼に私は、スーパーで買っておいたラマダン用の甘いお菓子を取り出した。チャイ(紅茶)と一緒に頂きます!

7時半に出たヴァン行きバスは、夜中の3時半に長期休憩。
ラマダン(断食)中の朝の食事タイムである。ここでも運転手さんが誘ってくれて、ご馳走していただいた。これ以降は約15時間後まで断食です。
しかし夕飯食べて寝て、3時半に起きて満腹食べてまた寝て、断食でダイエットどころか、太ること確実よね…。

太陽が顔を出した後、バスは宇佐美さんオススメのネムルト・ダーのへんてこな岩の太古遺跡脇を通り、海のようなヴァン湖を過ぎて、朝9時にVanヴァンに到着。
さらに乗り換えて2時間ほど、国境の町Dogbayazitドーバヤズットへ。
バックパッカーに人気のホテル・サルハンに宿を取り、ひとまず落ち着く。

チャイを持ってきてくれたオーナーに断食中だからと断ると、これまた喜ばれる。どうして?と聞かれたので、イスラム教徒の感じることや考えることを理解したいんだ、と言ったら微笑んでほっぺたをぽんぽんっと叩いてくれた。



肝心のお腹の空き具合はと言うと、初日は正直ものすごく辛くて、食べ物のことばかり考えた。起きている間中食べ物のことばかり。でも空腹は、無視はできないけれどだんだんと慣れてくるもののようだ。

9月の暑さで水が飲めないのは滅茶苦茶体力を消耗する。夜型生活にすればいいんだろうけど…それじゃ断食やっている意味がないし旅ができないよなァ。

長距離移動が身体に応える。今日は大人しくしていよう。

連載記事の仕事も終わって、ひさびさに1人の時間もできたし、いい加減にブログをアップでもするか。

そう思ってデジカメからメモリーカードを取り出す。
データを移そうと思ってハタと気付く。
昨日買った新しいキャノンのデジカメに前のデジカメからそのままSDカードを移したら、壊れたカシオデジカメの分のメモリーが、無い…。
イギリス分と、オーストリア以降ギリシアまでの約3000枚が、無い…。

しばらく言葉を失って顔面蒼白。

お腹が空いている分、立ち直るのに相当な時間を要した。
断食は身体より何より気持ちに堪えるのかもしれない。独りでこんなところにいて、今までの思い出写真を全部無くして、一体私は何をやっているんだろう。すごく侘びしい気持ちになってきた。あぁ水が飲みたい。

…いやいや。貧しい人たちはもっともっとお腹が空いているんだ、と自分に言い聞かせる。


夕方、気を取り直してレストランへ。
どうやらドーバヤズットの街の日の入りは6時20分になっているらしい。6時くらいから街の通りには人っ子一人いなくなり、ほとんど全ての店が店仕舞い、レストランだけに人が入り始める。

注文を済ませた客の元にぞくぞくと料理が運ばれてくる。でもまだ手はつけない。みんなぼーっとしながらひたすら待つ。待つ。待つ。モスクのスピーカーからアーーーナントカカントカーとアザーン(祈りの声)が流れてくるのを待つ。

トルコ人の中で一緒に待っていた私は不思議そうな目で見られる。私はメニューの写真を見ただけで口の中によだれが湧いてきているような状態。はぁぁぁーあとちょっと!

そして待ちにまったアザーン!!むっつりしていた客が無言で一斉に食べ始める様子は圧巻。
しばらくして満腹になった客たちはにこにこしながら話し始め、嬉しそうに帰って行った。

お腹が満たされた私ももちろんゴキゲン。それにしてもラマダンが左右する世界って面白い。懐かしい給食の時間みたい。みんな揃ってから、一斉に手を合わせていただきます、という感じ。

<今日のグルメ>



バス会社の小さなオフィスの奥で、運転手たち用のまかない料理が作られていて、私も分けてもらった。トマトと羊肉のミンチをスパイスで煮込んだものに卵を落としてぐつぐつ煮る。8人ほど集まってナン状のパンをちぎり、それを使って鍋から直接具を掴んで食べる。はぁー空腹に染み渡るぅーー。19時と朝3時半と、2回もご馳走になりました。

一方、ドーバヤズットの街で夕食に頼んだのはケバブのミックス。イスラム教徒はもちろん牛肉は食べないため、鶏肉と羊肉で。チェック模様に焼かれたナンにはヨーグルトをつけて頂く。付け合せの緑トウガラシ、赤いトマト、紫玉ねぎのカラフルな色が食欲をそそる。

夜明け前と日の入り後、肉と野菜のこんな感じの料理を食べる1ヶ月。終わったときの体型はどうなっているかな…。

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旅人

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1983年生まれ。東大法学部卒。
社会人としてスタートを切る前に、夢だった世界一周へ。

尊敬:緒方貞子さん
趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク

著書

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【雑誌】
『Zai』(ダイヤモンド社)「ミニ株バトルコーナー」連載(06年7月号〜07年7月号)
『社労士V』連載(日本法令)(07年10月号〜)
『メモ ノート200%活用ブック』(日本能率協会)
『クロワッサン』(対談 高田万由子さん)
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