【ロシア】 望郷の黄昏

  • 2007年07月21日(土)
  • 16:09

 0時、MongoliaモンゴルとRussiaロシアの国境を越える。
真夜中にも関わらず何人ものロシア係官が乗り込んできて、荷物を徹底的に調べられる。
無事入国。


朝方、冷え切った部屋のお陰でお腹が痛くなる。
ヒャオカさん…決して悪い人やないねんけど…やっぱり粘着質の性格は嫌やなぁ。
でも、モンゴル人全員が全員彼のような人じゃない。これでモンゴル人を嫌いになるわけじゃない。


「確かに日本人に比べてアメリカ人の方が強気。
でも、日本人にも強気の人もいるし、アメリカ人にもいろんな性格がいる。


国民性って、こういう人が多いっていう割合の差に過ぎないよ。」


ニチベイでお世話になったColomb先生の言葉を思い出す。


列車は北京―ウランバートル間と一緒で、一車両につき女性乗務員2人が交代で担当。
定期的に掃除をしたり、各部屋のポットのお湯を換えたり、切符を預かったり、電灯の管理をしたり。


そして何より、彼女たちは全乗客のトイレ事情を左右。“線路とこんにちは”(垂れ流し)式トイレは、駅に近づくと鍵が閉められて使えなくなる。
その時々で列車がどれくらい駅に近づいているかは、彼女たちの気分次第。



太陽が昇ると、窓の外ではモンゴル平原とは打って変わって大きな河と森が現れていた。
Ulan-Ude(ウラン・ウデ)駅以降、シベリア鉄道の王道ウラディヴォストーク駅発の1号列車が通る線路に合流。


 





海かと見まがうバイカル湖が青々と続く。


 


 


 



昼過ぎ。
3人家族はIrkutsk(イルクーツク)駅で下車していった。
恐らくあのソーセージはロシア人に売るのだろう。


下段で酔いが醒めた上島竜兵は別人のように静かである。


 



それからの窓の外。
柔らかくなった陽の光に照らされ、白・ピンク・黄色の花が点々と咲く野原。
それを縁取るように白樺の林が続く。遠くになだらかな丘が見える。ところどころに泉が湧き出している。



日本とは少し自然の色合いが違う気がする。緑に水色がかかっているような。北海道の緑に近いかもしれない。少しだけ寂しく、優しい、ノスタルジックな感じがする。


 


 


驚くことに、同じ風景が何時間も続く。


これが世界一広いロシアの国土か。
この風景を列車の窓から風に吹かれて眺めることのできる贅沢。


完璧な午後。


踏み切りで待つ、田舎の古い型の車。
サイドカーに息子を乗せ、バイクにまたがるお父さん。


家々の風情も、一見茨城の農家に似ているが、最も違うのは窓の個性。
どんなに古く壊れそうな家でも、窓の桟を白く塗り、縁を鮮やかな水色やグリーンやピンクのペンキで塗っている。
アジアとは違う家づくりの感覚。


暗くてジメジメしたロシアのイメージは180度変わった。
この自然の中で、土を慈しみ、寒さにも耐え、ロシア人は生きてきたんだな。
無愛想なのではなく、もしかしたら不器用で、あったかい心を持った国民なのかもしれない。


<今日のグルメ>



モンゴルのスーパーで買い込んだ食糧で3食適当に食べる。


車内にレトロな湯沸かし器があるので、インスタントコーヒーを淹れ、切った黒パンにトマト・ソーセージ・チーズを載せたり、りんごをかじったり、スモモを食べたり。
ソーセージが美味しいのはさすがモンゴル。

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旅人

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1983年生まれ。東大法学部卒。
社会人としてスタートを切る前に、夢だった世界一周へ。

尊敬:緒方貞子さん
趣味:バスケットボール、ベリーダンス、サーフィン、バイク

著書

メディア出演履歴

【雑誌】
『Zai』(ダイヤモンド社)「ミニ株バトルコーナー」連載(06年7月号〜07年7月号)
『社労士V』連載(日本法令)(07年10月号〜)
『メモ ノート200%活用ブック』(日本能率協会)
『クロワッサン』(対談 高田万由子さん)
『週刊現代』『女性セブン』
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